徐々に9月中旬になりました。秋になりました。
秋は中国医学の気候分類の概念で「気の乾燥」に分類されるため、秋以降になると皮膚のかゆみ、口・鼻・喉などの気道の乾燥、痰を伴わない乾いた咳、さらには乾いた便などを感じることが多くなります。  乾燥や便秘、尿が短く赤いなどの症状。

梨はよく食べられる果物です。甘く、少し酸っぱく、冷たい性質を持っています。肺と胃の経絡に入り、体液を生成して喉の渇きを癒し、乾燥を潤し、痰を解消します。主に熱性疾患の治療に使用されます。体液の損傷、肺の熱と乾燥による咳、窒息、横隔膜の損傷、便秘などに効果があり、秋冬の健康維持に最適な果物です。

服用方法により薬効も異なりますので、以下に例をあげますので参考にしてください。

1.梨を生で食べると、喉の乾燥とかゆみ、声がれ、空咳、便秘、潰瘍、癰、多飲、ほてり、上気道感染症によって引き起こされるその他の症状など、陰欠乏症と熱欠乏症の症状を軽減できます。

2.梨から果汁を絞るか、澎大海、冬瓜の種、蝉の抜け殻、少量の氷砂糖を加えて煮て飲みますと、乾燥した気候、体質が強く、水分が不足している人、喉頭炎になりやすい、喉が乾燥する、声が弱くなる 喉を潤し、体液を補給します。

3.生の梨を氷砂糖または蜂蜜に加えてペースト状に煮て「秋梨膏」にできます、肺の熱による咳に効果があります。

4.梨をスライスし、杏仁18.6ｇ、桔梗、川貝母各7.5ｇ、澎大海3.7ｇを加えて煮ると、風邪のあと治らない粘稠な痰に効果がある。

5.梨を取り、上部を切り落とし、蓋の形を作り、芯をすくい、川貝母3.7ｇを加え、氷砂糖またはハチミツを少し加え、梨に蓋をし、水の上で加熱し、火が通るまで煮込みます。痰の火による胸の痛みや咳を治療します。

6.同様に梨の中に黒豆を入れ、氷砂糖（はちみつが良い）を適量加えて蒸し器で蒸したり、水から煮込んで「黒豆果肉梨」を作ります。 慢性気管支炎の人や長時間の読書、視力低下に悩む人は定期的に食べると良いです。気管の保護と視力の維持に効果があります。

ただし、寒の性質を持つため、一度に大量に摂取すると脾や胃を傷める恐れがあるため、特に脾や胃が弱い人は摂取方法や摂取量に注意が必要です。

画像引用サイト：https://kknews.cc/health/96yn38b.html

文献サイト引用：https://www.edh.tw/article/17170、https://www.edh.tw/article/17170/2